セントウィメンズクリニック

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診療内容概要
不妊症相談(女性不妊・男性不妊) 不妊症相談
高度生殖医療(人工受精、体外受精、顕微受精) 着床不全について
月経異常(月経不順、無月経、月経困難症など)の相談
ホルモン異常の相談 思春期・更年期相談 婦人感染症相談 婦人科癌検診・乳癌検診


今月のお知らせ
今月(令和4年6月)のお知らせ

 当院の3月における解凍胚盤胞移植1回の臨床的妊娠率が、58%(平均年齢37歳、43歳以上の高齢患者者もすべて含む(着床前診断症例を含まない))に達することとなりました。と喜んでおりましたら、4月における解凍胚盤胞移植1回の高齢者も含む臨床的妊娠率が、68%と、また10%も極端に上昇しました。もちろん、着床前診断の症例は含んでおりません。今回4月分の妊娠率上昇に関しては、たまたま一時的なものとは思いますが、緻密な検査を行うとともに、胚移植方法に改良に改良を加えてまいりました。皆様に期待して治療を受けていただけるよう、一層頑張って参ります。この臨床的妊娠率の上昇を受けて、患者様に対して、新たなキャンペーンを行いたいと思います。当院で、はじめてこの6月以降、排卵誘発を行い、(顕微授精を含む)体外受精を行った患者様で、その時に得られた受精卵にて、3回以上の胚盤胞移植を行っても、一度も臨床的妊娠(胎嚢発育を確認できる妊娠)に至らなかった場合、39歳未満で採卵された患者様に対しては、謝罪金として10万円をお支払いさせていただき、42歳未満で採卵された患者様に対しては謝罪金として、5万円をお支払いさせていただきます。この6月以降に排卵誘発採卵をお受けになる患者様が対象です。ただし、42歳以上の患者様や、排卵誘発前の抗ミュラー管ホルモン(AMH)の値が、1.0ng/ml以下の患者様を除きます。これらの患者様に関しては、排卵誘発を行うことにより、卵巣機能が著しく低下する場合や、排卵誘発を行っても得られる卵子数が増えない場合もあり、排卵誘発採卵自体をお勧めできない場合があるからです。一度、卵巣機能が低下してしまいますと、ほとんど戻ることはありません。もちろん、42歳以上の患者様でも、患者様の強いご希望があれば、(謝罪金はありませんが)排卵誘発による採卵をおうけになることは可能です。(ただし、その副作用も重々ご理解いただくこととなります。)また、このキャンペーンに関しては、物価高の影響により、半年後に見直すことがございます。
 今年4月より、生殖補助医療(人工授精や体外受精など)が保険化されることとなりました。ただし、助成金の時と同様、回数制限や年齢制限がございます。しかし、保険適応で治療を受けられない患者様(保険適応にならない患者様)に関しては、今まで通りとなり、回数減額性も今まで通りの予定です。また、保険点数をみましたところ、今まで自費であった間、当院は、患者様に関して、かなりリーズナブルな価格で生殖補助医療を提供してきたということが、明らかになりました。保険化に伴い、人工授精の回数による初回体外受精の減額制度や、体外受精の採卵回数による減額制度、38歳未満で体外受精が6回以上を超えて、妊娠しなかった場合の、50000円の返金制度など、また、顕微授精の値段(個数による制限なし)、胚凍結の値段(個数による制限なし)など、残念ながら、こういった制度は無くなることとなります。ただし、患者様にできるだけ負担が無いようにさせていただくのは、当院の基本方針です。従って、以下の事に対しては、しばらく続けさせていただきます。
  1. 当院では排卵誘発を行って、5個以上の卵子を採卵した患者様に関しては、今まで、特別な加算もなく培養においてタイムラプスを使用しておりましたが、これは通常通り継続します。つまり、タイムラプス胚培養器を通常の胚培養器として使用し、しばらくの間、先進医療の適応を申請しません。従って、料金の請求も行いません。
  2. 最初の体外受精採卵において、排卵誘発による採卵を行った患者様に対して、6個以上の卵子が採取できた場合、当院で、日本で最初に導入したAI(人工知能)による胚の質診断を使用します。これも、しばらくの間、先進医療としての適応を申請せず、患者様からの料金の請求も行いません。(採卵卵指数が5個以内の場合は、実際使用できる卵子は4個以内のことが多く、卵の選別において、それ程有効とは言えない状況がありますので、今までも、お勧めしておりませんでした。)
  3. IMSIシステムは、顕微授精を行うときに、精子の選別や卵子の紡錘体確認のために威力を発揮し、今までも特別な料金加算をしてきておりませんでしたが、これも、先進医療としての適応を申請せず、患者様からの料金の請求も行いません。
  4. 二段階胚移植に関しては、今後、先進医療を申請する予定です。
  5. 卵管内人工授精と子宮内人工授精は、保険点数が分けられていないので、卵管内人工授精に関しては、当院の適応方針により施行させていただきます。
  6. 当院は着床前診断(PGTA、PGTSR)認可施設でありますが、着床前診断につきましては、日本産婦人科学会の方でも、先進医療が認可されていない状況ですので、体外受精の保険と併用はできないということとなり、すべてが完全自費という場合のみ可能となるということです。(つまり保険の体外受精と自費の着床前診断は併用できないということです)、助成金制度がなくなってしまう状況では、全てが全くの自費ということであれば、実際の施行は現在のところ、かなり難しくなるということです。しかし、すでに凍結保存してあります受精卵に関しては、検査だけ自費で希望するということも可能だと考えられます。詳細に関して、質問があれば院長までお願いいたします。
  7. 胎児絨毛染色体が保険化されます。胎児絨毛染色体認可施設において、保険適用にて、胎児絨毛染色体検査がお受けになれます。流産の原因が胎児の染色体異常であったかを、それ程費用負担なく、調べることができます。自己負担の費用が、従来の約20分の1程度になります。ただし、当院としても、数をこなすことはできませんので、当院においては、当院の治療にて、ご妊娠された後、稽留流産となった患者様に限らせていただきます。また、当院では、妊娠12週以降の中期中絶および流産手術は行っておりません。従って、その場合は、妊婦検診を受けている施設にご相談ください。
 今回の改定と少し関係があるのですが、非常に残念なことがあります。今まで、53年もの間続いていた黄体ホルモンの注射がほとんどすべて製造中止になり、使用できなくなることとなりました。もともと、53年もの間続いていた薬であり、安全性が担保されていた薬ですが、あまりにも薬価が低くなり(相対的に薬価が上がらない)、採算が取れないということで、製薬会社が製造中止としてしまいました。薬価が低くなることにより、原薬を海外から輸入する体質となり、それが、手に入らなくなってきたので、製造中止とすることになったという説明がありましたが、もともと日本で製造していたものであり、できないはずはありません。しかし、原薬を日本で作るようなプラント一式を、また立ち上げるには、かなりの費用がかかり、薬価的に採算が取れないようです。製薬会社は製造中止とすることしましたので、体外受精のための使用の保険申請もしておらず、体外受精での適応が無いので、結局、体外受精では使用できないということになりました。採血で黄体ホルモン値を見ながら調節できるので、非常に有用な薬でありましたが、非常に残念なことです。当院でも開院以来、19年の間、自己注射を含め、患者様に使用させていただいておりましたが、今まで、問題のある副作用は一度も起きていませんでした。安全性が担保されて、歴史のある薬ほど、どんどん消失していくような状況です。
 今回の生殖補助医療の保険化において、注意すべき観点があります。40歳以下の場合、胚移植は6回まで、40歳以上、43歳未満の場合は、胚移植が3回までということで、胚移植の回数に厳格な限定があり、それを超えた場合は、採卵や授精、受精卵凍結すべてにおいても、保険が適応できなくなります。つまり、それ以降はすべて自費負担ということになるということです。従って、場合によっては、妊娠の可能が高い良好な受精卵が採卵できるまで、貯卵を続けるということも、一つの方針ということになります。また、失敗する訳にはいかないので、胚移植を行う前には、十分な条件検査が必要となります。つまり、体外受精前(特に胚移植前)の十分な検査が必要となります。従って、採卵周期の条件の悪い時期に、受精卵を戻すことが、できにくくなってしまいます。ほとんどの受精卵が凍結されることになる可能性があります。
 昨年、日本生殖医学会が開かれましたが、その時に、(子宮内膜症とも関連した講演で)体外受精採卵後におこる骨盤腹膜炎(発生率0.4%-0.04%)についての講演がありましたが、当院では開院以来、1万件以上もの体外受精採卵を行ってきましたが、感染対策を徹底し、一度も採卵後の骨盤腹膜炎自体を起こしたことが無く、こんなことが、演題に上がるとは思いませんでした。これからも、気を緩めず、感染対策を徹底してまいります。
 1月から10月までの、昨年と今年の全症例(26-47歳)の体外受精胚移植後の臨床的妊娠率を比較しましたところ、体外受精をおうけになった平均年齢が38歳を超えているにもかかわらず、約4%の上昇が認められております。胚移植前の緻密な検査を行うことにより、妊娠率がより改善してまいりました。また、採卵回数に対する胚移植回数も1.37と昨年の1.28と比べて、上昇しております。自然周期採卵がほぼ8割以上であるということを考えれば、より良好な受精卵が得られていると考えられます。今後も、より一層の改善に努めて参ります。
 精子運動性能(SMI)を調べる新型バージョンの機器を導入しました。精子運動性能は精子の授精能力を判別するのに非常に重要な指標です。
 子宮内膜組織検査において、昨年より新しい器具を導入しました。子宮癌検診で、子宮癌もしくは子宮内膜増殖症疑いが検出された時の子宮内膜組織診断や、不妊症における着床時期を同定するための子宮内膜日付組織診や、慢性子宮内膜炎の検出のための子宮内膜組織診において、ほとんど以前のような痛み無く検査できる機器です。子宮癌検診や慢性子宮内膜炎の場合など、(治ったかどうかの)再検査が必要になる場合がよくありますが、この検査機器を使いますと、かなり痛みが軽減されます。今までは、慢性子宮内膜炎が考えられる場合、抗生剤投与を行うも、痛みのために再検査を行うことがためらわれましたが、その心配がほとんどなくなりました。慢性子宮内膜炎などは簡単に治療できていない場合も多く、強力な抗生剤を入れ替わり投与しても、なかなか治らない場合もあります。そのために妊娠できにくい場合も多く認められます。子宮卵管造影検査やヒューナー検査が良好にも関わらず、頻回のタイミング療法にて妊娠に至らない場合や、人工授精を行うも、精子条件はそれ程悪くないにも関わらず、妊娠に至らない場合、不育症関連の検査と伴に、慢性子宮内膜炎精密検査を行うことにより、かなりの頻度(30-40%)で検出される場合がございます。その場合、慢性子宮内膜炎を治療することにより、治療後タイミング療法や人工授精ですぐに妊娠できることがよくあり、無駄な体外受精を避けることができる場合もあります。人工授精も3-4回行っても妊娠しない場合は、一度検査してみることをお勧めします。子宮内膜の表面の検査だけは検出されない、子宮内膜間質に潜む奥底の感染炎症反応が検出され、治療することにより劇的な改善をきたす症例が見受けられます。特に、人工授精で注入する精子は抗生剤入りの培養液で洗浄しているとは言え、完全に細菌を取り除けるわけではないので、子宮内感染や卵管内感染が起こる可能性もあります。(ただ、この器具はかなり品薄状態であり、この検査だけのために受診される場合は、予約が遅くなる場合がございます。)ヒューナー検査が良好で、タイミング療法を3-4回施行するも、妊娠に至らなかった患者様が、治療翌周期にすぐ妊娠されたり、通常の人工授精を3-4回施行して妊娠に至らなかった患者様が、治療翌周期に妊娠される症例も多くでてきております。
 また当院では、昨年9月より、多発性や奥まった位置にある子宮内膜ポリープや、小さい子宮腔内子宮筋腫を、ほとんど出血無く摘出できる新しい装置を導入しました。
 診察室には、パナソニックのジアイーノを導入致しております。これにより、夜間中、診察領域の消毒殺菌を行っております。
 昨年7月の埼玉県産婦人科医会前期学術集会におきまして、当院の40歳以上高齢不妊患者様のART(高度生殖医療)において、ヒシエキスが臨床的妊娠率を30%以上、出生率を25%以上引き上げる効果があることを発表させていただきました。細胞の老化と関係する細胞内の終末糖化産物を減少させる効果を持つヒシエキスが、ARTの成績を向上させる効果が当院でも確認されました。
 昨年8月より、レントゲン装置の入れ替え行い、機種としては同機種最新型のレントゲン装置を導入しました。
 昨年4月より、岸川剛先生が常勤となり、どうしても混み合う夕方5時以降を除き、少し、待ち時間の短縮化がはかれるようになり、喜んでおります。全体的には、診療の終了時間が少し早くなり、職員の負担軽減もはかれるようになってまいりました。今後とも鋭意努力していく所存です。ただ、お仕事をされながら通っていただいている患者様が多く、午後5時以降の予約は、塊のような状態となっております。待ち時間がより長くなり、申し訳ありませんが、気長に待てる患者様のみの受診をお願い致します。
 ところで、最近危惧しているのは、すでに凍結保存している良好な受精卵をお持ちの患者様が、2人目のご妊娠をご希望されず、廃棄を希望される方が50%超もいるという事態です。胚移植を受ければ、ほぼ確実に妊娠するような患者様が、妊娠を希望されず、お子様は1人だけでいいとお考えの患者様が非常に多くなってきていると痛感しております。胚移植に対する助成金の拡充もあることをお伝えしているのですが、それでもご希望されない方が多いというのは非常に危惧される状況です。もちろん、3人目は希望しないという方は、以前より普通にありましたが、2人目も希望しないということは、ここ最近に多く、非常に残念で、今後、日本にとっては大きな損失となるでしょう。以前は、こんなことはなかったのですが、これもコロナウィルス感染の影響でしょうか。また、子育ての負担をかなり感じていらっしゃる患者様も多いようです。もっと子供を育てやすい環境づくり自体が非常に大切な状況であると思われます。
 当院では、現在、体外受精をお受けになる患者様に、ご希望に応じてヒシエキスの無償提供を行っており、昨年2月の新型コロナウィルス感染が蔓延しはじめた頃より、ほとんどの患者様にご使用いただいており、今年8月までに750名以上の体外受精採卵を行っておりますが、まじめに服用していただいている患者様におきましては、一人としてコロナウィルスに感染した患者様の報告を受けておりませんし、そのために体外受精の採卵が中止になった患者様はいらっしゃいません。(家族が新型コロナウィルスに感染し、濃厚接触者と認定されたため、採卵を中止した患者様は1名いらっしゃいます。)従って、現在、一時的に、体外受精採卵をお受けになるご主人様へのヒシエキスの無償提供も行っております。また、プレリミナリーな結果ですが、一部の患者様に細胞性免疫が強くなりすぎると、着床に影響が出る可能性があるという説明の下に、32名の血中NK細胞活性を測定させていただきましたが、平均約42%のNK細胞活性の上昇を確認しましております。また、当院では職員全員にヒシエキスを服用していただいており、今まで、新型コロナウィルス感染は一人もでておりませんでした。しかし、この3月に一人の職員が発症する事態になりました。どうしても避けられない家族内感染ですが、最初、お子様が感染して発症し、その後、家族全員が感染することとなりました。お子様は施設隔離生活となり、子供様とほとんど接触の無かったはずの配偶者様は呼吸困難となり、ICUに入院することとなりました。しかし、当院勤務職員は、最初PCR検査は陰性で、もしものこともあり、一応自宅隔離となりました。当院最終勤務後のPCR検査で陰性だったので、他の職員や患者様にご迷惑をかけることなく、自宅隔離ができて、ほっとしておりました。特に、該当職員は基礎疾患治療のため、現在では週2回の勤務だけとなっており、他の職員や患者様との接触後のPCR検査で陰性後は当院出勤日が無く、本当にタイミングが良かったと安堵しました。しかし、陰性後3‐4日後の再検査でのPCR検査では陽性と診断されることとなりましたが、熱っぽい日が1日あっただけで、目立った症状は無かったとのことです。その後の検査で再陰性化が確認され、他の家族との症状が全く違ったことに驚いております。ヒシエキス“恐るべし”と感じております。(ヒシエキスは日本で1000年以上もの歴史(2000年近い歴史)があるお茶の濃縮成分であり、食品に属します。)また、それ以降も新たなヒシエキスのミラクルがありました。一つは、当院職員で、アレルギー体質により、新型コロナウィルスワクチン接種をためらっていた職員が、真面目にヒシエキスを服用していたためか、娘さんがコロナウィルス感染を起こすも、本人は全く感染症状もなくPCR検査も陰性で、その後の感染も無かったことや、別の職員の姉が、病気のためにワクチン接種ができなかったので職員が姉にヒシエキスを渡して飲ませていたら、ご主人が新型コロナウィルス感染をおこすも、ご本人は全く症状が無く、PCRでも陰性であったという事例がありました。
 当院では、職員に異常が発生した場合は、迅速に抗原検査・PCR検査・抗体検査ができるように体制を整えております。
 昨年、4月より、常勤として勤務していただいております。岸川剛先生は院長の1年先輩で、長年気心の知れた先生で、非常に優秀な先生です。岸川先生と院長は大学時代同じクラブであり、もう39年もの付き合いをさせていただいております。人間性としては、超真面目の一言です。慶應義塾大学医学部を学年2番で卒業され、大学院卒業、国立がんセンター病院でも勤務された先生です。関連病院の部長となられるも、一時的に体調を崩され、板橋の荘病院でしばらく勤務されておられました。当院へも時々お手伝いに来ていただいておりました。岸川先生の学年は同じクラブの中でも優秀な先生ばかりで、学年の1-3番を独占するような学年でした。学年首席の先生はUSAの教授、学年3番の先生は慶應医学部の教授であり、クラブの顧問として長年働いていただいておりました。岸川先生も体調を崩されなければ、当院をお手伝いいただけるような先生ではなかったと考えられ、これもまた縁というものであり、縁に感謝しております。最近、コロナ関係でテレビによく出演される感染症の専門家、東京歯科大学教授の寺島毅先生も岸川先生の同級生です。
 また、昨年4月より、さいたま市立病院の産婦人科部長に、大学時代クラブの後輩であった、中川博之先生が赴任されることとなりました。中川先生は、長年、国立病院機構埼玉病院の産婦人科部長をされていた先生で、彼は慶應医学部学年首席で卒業した非常に優秀な先生です。頭も腕も良い逸材です。彼のお母様は産婦人科病院を経営されておられましたが、突然倒れられることとなり、彼は急遽家業を継がなければならないこととなり、一時大学業務(研究・診療)から離れられることとなりました。ただ、非常に優秀な先生だけに、開業を続けることよりも、最終的には発展する先進医療に関わることを選択され、家業をたたんで、慶應の医局に復帰され、国立病院機構埼玉病院に勤務されることとなりました。その後部長となり、今度はさいたま市立病院に部長として勤務していただけることとなりました。彼は、若い頃、一時的に当院に応援に来てくれたこともありました。優秀でありながら、非常に人柄も人間性も良い先生です。さいたまの産婦人科医療の先導者となってくれることでしょう。
 一昨年、11月に行われました埼玉県産婦人科医会後期学術集会におきまして、当院では体外受精における二段階媒精の有用性を報告させていただきました。受精分割率を上昇させる有意な効果を認め、多精子受精を減らす傾向を認めることを発表させていただきました。
 申し訳ありませんが、当院では、院内感染予防のため患者様にもマスク着用をお願いしております。マスクをしていらっしゃらない患者様は、診察をお断りさせていただくことがございます。
 今年1月に3週間かけて、院内の感染対策総合清掃を行いました。エアコンなどもすべて洗浄し、感染対策を行っております。
 当院では、20台以上もの除菌・除ウィルスイオン発生機を持ち(以前より6台増設しております。また、これからも増設していく予定です。HEPAフィルターを併用したパナソニックのナノイー、シャープのプラズマクラスター、ダイキンのストリーマーのすべてのイオン発生空気清浄機を導入し、常に18台以上は稼働しており、空間除菌、除ウィルス、除塵に努めており、最高の空間洗浄を行っております。また、それ以外に、新たに殺ウィルス効果(光触媒によるウィルス分解効果)の高いカルテック社の空気清浄機を採用し、待合室、診察室、処置室、手術室、リカバリー病室すべてに設置しております。その上、ダイソンのPM0.1対応(ウィルス不透過型)のpure coolも採用し、待合室および検査培養室に設置しております。院内を空気清浄機だらけにしたことが、院内感染防止対策に役立っていると考えております。オゾン発生器も導入しております。また、冷温風発生の東亜産業のUVクリアエージも導入しました。プラズマイオンおよびオゾン発生器も備え、紫外線による殺菌および殺ウィルス効果も期待できるとのことです。できるだけ皆様の安全を確保させていただきたいと考えております。また、職員も院内のアルコール消毒および次亜塩素酸ナトリウム消毒およびエキシシラン抗菌剤によるウィルス付着防止には力を入れており、院内の消毒洗浄についても力を入れております。
 体外受精をお受けになる患者様に関してはヒシエキスの無料配布を再開しております。当院では、コロナウィルス感染流行が深刻な間、体外受精をお受けになる患者様のご主人にも、ご希望者にヒシエキスの無料配布を行うことといたしました。おそらく、ヒシエキスにはコロナウィルス感染予防に対して、何らかの効果がある可能性(あくまでも可能性)があると考えられます。
というのも、当院ではコロナウィルス感染が流行り始める昨年2月上旬より40人超の職員全員にヒシエキスを服用してもらっておりましたが、昨年の2月まで誰一人として、コロナウィルス感染症様の症状やインフルエンザウィルス感染をきたした職員を出すことがありませんでした。また、今年は、不思議に風邪(感冒)などの発熱で欠勤する職員もほとんどおりません。3か月以上真面目にヒシエキスを服用してくれている職員9人のNK細胞活性(ウィルス感染や、がん細胞の発生を抑える免疫細胞)を測定させていただいたところ、5人が30%以上の値を示していることが判明しました。また、患者様の中には、ヒシエキス服用にて、NK細胞活性がかなり上昇する患者様がいらっしゃることも判明しました。(そのために、胚移植を行う患者様には、逆に、ヒシエキスを服用しないように指導しております。)免疫機能の若返りと関係あるかもしれません。コロナウィルスに対するワクチンが米英で承認され、投与開始が行われますが、日本で一般的に開始されるようになるには、少なくとも、あと2か月程度はかかります。これは、あくまで仮定の話ですが、もし万一、ヒシエキスが効果的であることが示されれば、副作用もほとんど無く、常温保存ができますので、発展途上国などのコロナ対策として非常に有効になる可能性もあります。
 当院は、体外受精の着床不全の患者様に対する再生医療である多血小板血漿を用いた不妊治療(PRP療法)の許可施設です。頻回の着床不全の患者様はご相談ください。また、着床前診断の認可施設となっております。検討される方はご相談ください。
3年前より、新型のICSI顕微鏡およびIMSI装置を導入致しました。ICSI操作における卵子紡錘体の検出および精子選別に今まで以上の効果が期待できると考えております。

 現在、当院でお手伝いいただいている非常勤医師の先生方は、今北哲雄先生(産婦人科;東京医科歯科大学卒(土曜日))、獨協医科大学埼玉医療センターの生殖医療専門泌尿器科医(交代制)の先生、稲垣里咲先生(産婦人科;獨協医科大学埼玉医療センター勤務、横浜市立大学卒(木曜日))です。
 慶応義塾大学病院の臨床遺伝センター教授の小崎健次郎先生が、一昨年より当院の臨床遺伝相談の顧問となっていただいております。小崎健次郎先生は日本人類遺伝学会の理事長でもあります。ご相談をご希望される患者様は、紹介させていただきますので、ご相談ください。
 不育症に関して、特別な検査が必要と思われる患者様に関しては、院長の3年先輩の杉俊隆先生の杉ウィメンズクリニック(新横浜)に紹介させていただいております。ご相談がある患者様は診察時に院長にお話してください。
 昨年末に衝撃的な発表がございました。出生数が84万人と落ち込んだことです。かなりの落ち込みであり、出産可能な女性の人口が自然減になることを考えれば、出生数は年7-8万人の割合で低下していくこととなり、5年後には出生数が50万人を切る状態となってしまいます。日本の人口自体もどんどん減ってきております。これからの日本はどうなることでしょう。かなりのいびつな人口構成となってしまいます。そのうち、20年も経てば、あっという間に、65歳以上が総人口の約半数となってしまいます。子供が生まれなければ、消費も低空飛行となり、社会の活力もなくなってしまいます、高齢者の消費は、どうしても医療・介護に偏りがちです。消費というよりも、これは出費です。海外の移民を多数受け入れるという案もありますが、教育や治安の問題もあり、すぐに増やすことは難しいことです。優秀な海外の人材を入れるとしても、日本人以上に優遇することはできない上に、海外には、優秀な人材を受け入れるための、もっと優遇された制度を持つ国もあります、英語圏でもない日本が海外の優秀な人材を受け入れるのには、難があります。従って、これからの日本を担う若い人にとって、こどもを作ることが、得になるというような、抜本的な改革が必要です。例えば、20歳以下の子供を育てている場合、人数に合わせてもっと所得税が減税されるとか、夫婦共働きの場合、子供がある年齢以下であれば、両方から扶養控除ができるとか(DVや相手の不貞などで離婚せざるを得なかった場合は、非が無くて子供を引き取る方が倍額の扶養控除ができるとか)、現在43歳以下の方が将来年金をもらう場合、養子や里子も含めて、子供を18年以上育てた(扶養した)場合、育てていない人よりも、育てた人数に合わせて年金が増額優遇されるとか、出産後、夫婦のどちらかが子育てに専念することになった場合、最低限の生活費を2年間補助するなどの制度を検討してもいいのではないでしょうか。将来の年金や税金の財源を担うのは、これからの子供たちですから(今の年金の財源も結局は、現在年金基金を支払っている人の財源を利用しているわけで、実際に自分が支払った年金をそのまま受け取るなどいうことは夢物語ではないでしょうか?)。税金や年金を支払う人材を作り出すことに貢献する人には、それなりのメリットがあってもおかしくないと思われます。政治家には真剣な議論をお願いしたいものです。
 いずれにしても、当院では、お子様を切望されているにもかかわらず、なかなかできにくい患者様に対して、最大限の努力をさせていただくべく、精進していく所存です。
 2018年12月から2019年11月までの、25歳から48歳までのすべての患者様を含めた成績で、新鮮胚および凍結胚を含めた胚移植に対する着床率が47.4%で臨床的妊娠率が30.7%となりました。これは、2017年12月から2018年11月までの新鮮胚および凍結胚を含めた胚移植に対する着床率が47.1%で臨床的妊娠率が33.7%であった結果と比較すると、着床率はわずかに上昇するものの、妊娠率は少し低下しております。どうしても、40歳以上で、妊娠しにくい患者様が体外受精を繰り返されることが多くなってきたことが原因していると考えられます。これは、全採卵に対しての全年齢を含めた臨床的妊娠比率が、2018年の0.452(45.2%)から2019年の0.395(39.5%)に落ち込んだこととも関係しています。高年齢か卵巣機能が悪いために、排卵誘発を行わない、完全自然周期採卵で行う患者様が増えてきたためでもあります。体外受精をお受けになる方の平均年齢が38歳を超えるようになってきた今、非常に難しい問題です。
 院内にWi-Fiが導入されております。一度、IDやパスワードが変更されておりますので、院内に張り出しております。また、Pepper 君が新しくなり、不慮の事故の関係で、しばらくお休みしておりましたが、修理を受け、帰ってまいりました。しかし、現在、院内の多くの空気清浄機のため、電源が取れずに警備員として裏方に回っております。
慢性子宮内膜炎のことが、急に取りざたされておりましたが、院長個人としては20年以上前から、当院では16年も前より、子宮内の炎症状態に着目しており、子宮腔内炎症反応検査、子宮腔内細菌検査、子宮鏡検査、子宮内膜組織診などを行っております。最近、急に気にされる患者様もいらっしゃいますが、適切な時期に検査を行っておりますので、ご心配なさらないでください。
 昨年の日本受精着床学会および日本生殖医学会でも、神野ウィメンズクリニックの神野正雄先生がヒシエキスの新たなデーター発表をされ、ヒシエキスの有用性について発表されておられました。
手術室、検査培養室、リカバリー病室において、新たなエアーコンディショナーを増設設置しました。非常用および室内温度の安定に使用しております。
 万一の場合に備え、新たに非常用蓄電器の増設を行いました。検査胚培養室に無停電装置の増設を行いました。
 当院が日本初で導入した人工知能付の胚培養器のAIシステムが、最新型にバージョンアップされております。また、一昨年11月より、新たに自動胚凍結器を導入いたしました。コストは従来よりかかることになるのですが、より安全に、一律の技術で胚凍結をできるようになりました。主に、自然周期採卵で、どうしても受精卵を凍結しなければならないような患者様に使用することとしております。
 当院では新型の精子運動機能解析検査機器(SMAS)を導入致しております。今までの精子機能検査とともに、より精密な精子機能を測定することができるようになりました。当院では今までの精子運動性能検査と伴に、ダブルで精子運動機能を評価できることとなり、精子の詳細な評価を行うことが可能になりました。また、院長の机において、微細な精子の動きが観察できる新型の顕微鏡を導入しております。
 顕微授精におきまして、正常染色体の精子の選別に役立つ選別液を使用開始することとなりました。

私(院長)の尊敬する先輩であるウィメンズクリニック神野の神野正雄先生が5年以上前より、高齢不妊の糖化による(卵や子宮内膜)などの老化に対して、ヒシエキスの改善効果を研究されておられましたが、一昨年4月の日本産婦人科学会総会や昨年7月の受精着床学会でも、再度追加報告をされており、かなりの改善が見込めるとのことです。神野先生は、年回りがよければ慶應の教授にもなっていたような非常に優秀な方です。ヒシエキスには糖化による老化を抑える作用(抗糖化)があり、これが卵の質および子宮内膜の質にも効果的なようです。(詳細に関しては診察時にお話しさせていただきます。ご関心のある方はお聞きください。)服用の仕方にも注意事項がありますので、院長にお尋ねください。
 さいたま市立病院が昨年1月から新病院を開院しました。すべての設備および機能が旧病院から新病院に移される予定です。院長も内覧会にお伺いさせていただきましたが、非常にいい設備および、いい環境となっております。何かあったら入院をしたいくらいの病院です。きっと、分娩の取り扱いも増えることでしょう。
 慶應義塾大学病院が新たに生まれ変わっております。一昨年5月より、新新棟が立ち上がり、超最新鋭の設備および手術機器により、診療が行われております。診療のほとんどを新新棟に集約し、快適な環境で手術や分娩が受けられるようになっております。院長も開院の時に招待され、伺いましたが、目を見張るような空間と設備が揃えられております。自分がもし病気になって手術をうけるようになったら、こんなところで手術を受けたいと思えるような、空間と設備です。建設におきましては、当院でもわずかながら寄付をさせていただいております。慶應病院にての手術(や分娩)をご希望される患者様がいらっしゃいましたら、紹介させていただきますので、おっしゃってください。
 一昨年7月26日の日本受精着床学会にて、AI胚培養器の臨床成績(有用性)を正式に発表させていただきました。臨床的妊娠率に限って言えば、7割弱の妊娠率ですが、着床反応だけというのも含めれば、ほぼ9割にも達しています。同じ機器を導入した先生の中に、そこまで妊娠率が上昇しなかったとおっしゃる先生もいますが、それは着床条件を完璧にしていなければ、どんないい受精卵でも着床しない、妊娠しないということです。また、私の発表の趣旨は、PGS(着床前受精卵染色体(遺伝子)スクリーニング検査;;現在の呼称はPGTA)が自由にできる国で開発されたソフトを使った方が、より正確で効率的な判断を下せることができ、進化も期待できるというものです。また、今後、日本でPGS(PGTA)が解禁されれば、こういったAIで選別された良好卵だけをPGS(PGTA)に使用すれば、より効率的にPGS(PGTA)を活用でき、費用も抑えられますので、より一層の今後の改善が期待できると考えております。
<セントウィメンズクリニックの新自然周期採卵>
 当院では、刺激周期採卵から、完全自然周期採卵まで、すべての排卵誘発もしくは無誘発による体外受精を行っておりますが、当院の排卵誘発剤を使用しない完全自然周期および准完全自然周期の特徴としては、老化してしまった(ホルモン分泌の悪い)時の不良な自然ではなく、若かりし頃(ホルモンの分泌が十分にあった頃)の自然周期採卵を目指しております。年齢が高い、卵巣機能不全に陥っている患者様に、全くの自然周期採卵を行ってもいい卵が採卵できる確率は低いだけと考えております。従って、大手のように、2-3割が変性卵や空砲のため受精させられないということがなく、受精させられない卵しか取れない、もしくは空胞であるということは、極端に抑えられております。(昨年1月から6月までの統計では6.2%)。若かりし頃の、ありし日の自然周期という考え方が大切だと考えております。できるだけ、先に新しい卵が育つようにする処置〈変性卵や空胞卵胞が育たないようにする処置〉、および卵ができるだけ成熟するようになる処置(つまり、受精卵が先に発育しやすいようにするために)、そして、できるだけ染色体正常の卵が得られやすいようにするなどの処置を組み合わせて行っております。また、当院は自然周期でも体外受精の回数による減額制度が適応されます。
 2017年1年間の採卵数に対する臨床的妊娠比率は0.44(44%)となりました。最後に少し減少したのは、年末年始の休診のため、採卵しても胚移植ができなかった(つまり凍結して保存する)症例が増えたためと考えられます。また、一昨年、11月および12月の採卵において、完全(もしくは准完全)自然周期採卵の比率はいずれも84%超に上昇しているにも関わらず、(空胞を含めた)採卵できない、もしくは採卵したにもかかわらず受精させられない変性卵しか採卵できないという確率は全採卵数のたった3.4%および1.5%であり、大手の20-30%と比べて、圧倒的に低い確率なっております。当院では、十分な準備により、極端な卵巣機能不全の患者様を除いて、大手の唱えている遺残卵胞などとは、ほとんど無縁の状態です。
 院長が開発した(短時間快眠枕)ナポレオンピローの新たな使い方が考案されました。ナポレオンピローにネックピローを合わせて使用することをお勧めしておりましたが(購入時に付いてきますが)、ネックマッサージャーを使って使用すると、肩こりの改善や首のスッキリ感を各段に増すことができることに気づくに至りました。ネックマッサージャーは、4000円から10000円程度まで各種あり、ネットでも販売されておりますが、いろいろなサイズや揉み方の違いもありますので、電気店で実際、色々と試してからご購入されることをお勧めします。自分に合ったネックマッサージャーを使用すると非常に気持ちよく、すぐに寝落ちしてしまいます。
 ERAという着床能を調べる遺伝子検査がでてきておりますが、クリニックによっては、患者様から自費で15万円以上もする高額な費用をむしり取っているところもあります。しかし、全くとはいいませんが、実際、このような高額な検査はほとんど必要ありません。これらの医療機関は、医師が子宮内膜日付(着床時期)組織診断を正確に読めていないから、起こる場合が多く、自分で子宮内膜組織を見ていない医師が多いから、こういうものに頼らざるを得ない医師が多いと考えられます。また、かつてはこの子宮内膜日付診検査にかかわる排卵時期の特定を基礎体温表だけで行っていた時代がありました。病理医には得手不得手があり、子宮内膜の時期について本当の正確な時期についてあまり知らない先生もいらっしゃいます。病理医の仕事のほとんどは悪性か良性化を判断するもので、もちろんこれが一番重要です。先生方は、子宮内膜についての教科書的な時期についての知識は持っていらっしゃいますが、教科書的な記述自体も、実は正確ではありません。時期や黄体ホルモン値の違いにより、どうしても微妙な差が出てしまうのです。それは採取時の正確な時期や黄体ホルモン値を知らされていない病理医の先生にはわかりません。病理の先生に頼るだけではなく、自分で見て判断できる医師でないと本当には正確に判断できません。私自身、着床においてインテグリンの発言などを遺伝子的(mRNA)および上皮細胞発現的に調べたことがありますが、時期や黄体ホルモン的によりかなり違うことを知っております。かつて、子宮内膜のImplantation Window(着床の窓)は4日間程度あると考えられていました。しかし、例外はありますが、現在は1-2日であると考えられています。実際、患者様によっては、排卵前から黄体ホルモンが上昇し始める方や、排卵しても黄体ホルモン値がすぐ上昇しない患者様がいますので、実際の1-2日のImplantation Windowが±1-2日された4日程度と判断されていた可能性が高いと考えられます。従って、いかに排卵の時期および黄体ホルモンの上昇の時期を正確に特定するか、ということが重要になり、これによる本当の子宮内膜日付診断が行われることが重要ということになります。また、着床というものは、時期だけではありません。着床を妨げる因子の有無、子宮内膜が免疫的血液凝固能的にうまく受け入れる体制にあるかの問題点、受精卵自体の着床時期などが関与しています。こういったことを総合的に判断し、着床させることが重要です。そういったことをせずに、高額な着床能検査をふっかけるのは言語道断と考えます。子宮内膜日付組織診断だけなら自己負担数千円ですみます。古き、安き、良き検査を確実にシミュレーション的に施行する方がよっぽど正確なことがわかります。
 2019年は出生数が94万人と一昨年より6万人以上も少なくなるなど、かなり低下し、高齢化の加速がかなりのスピードアップとなってきました。子供を産み育てることに喜びやメリットを感じない、また負担を強く感じる若い夫婦が多くなってきたためです。労働人口の減少を考えると、働く女性のための保育園充実、および待機児童をゼロにすることが、まず一番重要ではないかと思われます。また、政府には、子供を産み育てている家庭に対する税金負担の減額や、将来の年金の増額など目に見えるわかりやすい政策などをお願いしたいものです。きれいごとではなく、今、年金を受け取っている人の年金は、若い人が支えている年金から支払われているのは明らかですから。利益が数億円以上出ている企業から、数%をその原資として目的税的に徴収するなど、社会的にコンセンサスを得られるような富の移動を考えていただきたいものです。
 院長は医師生活33年となり、知識・経験・技術のバランスが最高潮の時期を迎えることになりました。これからの10年を多くの患者様の喜びのために、真っ直ぐ精進してまいりたいと思います。特に、生殖医療の歴史を知る一員として、患者様の相談に真摯に対応してまいりたいと思います。
 2017年、11月より本格的にネット予約システムが本格稼働しております。よくわからない場合や、ご希望の枠が予約できない時は、今までのように、電話でお問い合わせください。また、院長の不妊患者様初診については、ネットで予約できる曜日・時間帯とそれ以外の予約枠がありますので、ご都合が合わない場合は、電話で予約をお願い致します。電話予約枠には、午前・午後・土曜日などがあります。
(世界最高の妊娠率をめざして)
当院では、体外受精・顕微授精において、日本ではじめて、2018年3月よりAI(人工知能)付タイムラプス胚培養器を導入しておりますが、AI胚培養器を持たずんば、ARTクリニックにあらずというような様相を呈してきました。昨年のこのAI胚培養器を利用して、卵を選別し、胚盤胞(AIランク平均2.3(1〜5までのランク付けがあり1が一番良好なものです。))を移植した全患者様の臨床的妊娠率が驚愕の68%とほぼ7割に達しました。人工知能付胚培養器は主に、排卵誘発を行って8個以上採卵できた患者様にお勧めしております。この結果を見ると、40歳までの若い患者様では、卵巣の機能が悪くない限り、成熟させる排卵誘発によって、ある程度卵を採卵した方が、メリットが大きいように思われます。若いうちに、早目に体外受精をお受けになって受精卵を残しておくのも考慮すべきことではないかと考えられます。当院では、ほとんど副作用が起こらない方法で成熟した卵子を採卵できる排卵誘発胞を開発し、至極安全に排卵誘発採卵を行っております。また、ある程度の数が採卵できた場合は、体外受精と顕微授精を併用し、良好な卵の方を使用できるというメリットもあります。若干未熟な卵子の場合、顕微授精による細胞膜や細胞質に対する刺激のためか、顕微授精の方が、受精後の胚発育が良好な傾向があります。また、これに伴い2017年、当院では、妊娠数がほぼ同じにもかかわらず、体外受精採卵数を3年前より96件減らし、全胚移植数を104件減らしました。つまり、妊娠効率が格段に上がり、体外受精採卵および胚移植を繰り返す患者様が減ったということです。(初診受け入れ数は、全く変更しておりませんので、出入りする数がほぼ同じなので、妊娠数がほぼ同じなのは当然のことです。ただ、残念なことに、高価な機器を導入したにもかかわらず、その効果のために、逆に収益は下がるということです。この人手不足の時代に難しい問題です。だからといって、初診の患者様の対応には慎重さと時間がかかりますので、簡単に初診数を増やすことはできませんし、そのつもりはありません。いまだに、金をかけて支店を増やしているクリニックがあることが信じられません。改善すれば改善する程、逆に利益は出ないはずです。)
 当院では、43歳以上の患者様、40歳以上で、月経時FSH値が10mIU/ml以上の患者様、40歳未満でも、月経時FSH値が12mIU/ml以上の卵巣機能不全の患者様を対象に、完全自然周期採卵もしくはレトロゾール内服(5-10錠/周期)のみの自然周期採卵を施行しております。これらの卵巣機能不全の患者様に対する自然周期採卵の(胎嚢発育)臨床的妊娠率を、採卵あたり、25.9%、胚移植当たり、31.8%まで高める方法を開発することに成功しました。大手クリニックでは、やみくもに自然周期採卵で採卵しても、変性卵や空砲なども多く、採卵当たりの臨床的妊娠率が15%以下という成績などをひた隠しているところもありますが、当院のこの成績は胸を張れるものと確信しております。(一部を昨年11月の埼玉県産婦人科医会総会で発表済)
 今まで、4回以上当院で人工授精を行われた方、もしくは極端に精子条件が悪い方で3回以上人工授精を当院にて行われた方は、最初の体外受精料金が270000円→230000円になると減額制度が適用されておりましたが、これをすべての患者様に対して、3回以上当院で人工授精を行われた方に適用することといたしております。30歳代後半以降で、卵巣の機能が落ち始めていらっしゃる患者様や、他院ですでに人工授精を何回か受けておられる患者様もいらっしゃり、早く体外受精に入りたいという希望にこたえることといたしました。また、当院としましても、タイミング療法や人工授精は、基本的には体外受精と比べ、妊娠効率が悪いため、特に、患者様の平均年齢が上昇している状況では、繰り返す患者様が多くなり、外来が混む一因となっております。30歳代後半ともなれば、早目に体外受精に切り替えたい患者様は早目に切り替えていただいた方が、卵巣機能的にもお勧めできるが場合がございます。
 セントウィメンズクリニックは、3階に事務所部分を移しました。また、新たに会議室スペースを設けております。診療所部分は以前と同様に4階だけです。4階の待合室が混み合っているときは、3階の会議室を多目的スペースとして開放することがあります。ただし、診療所に受付している患者様のみが使用できます。残念ながら、いわゆるキッズスペースはありませんので、できるだけお静かにお願いいたします。4階奥にできる新たなスペースは、培養検査機器部門で使用し、新技術に対応することとなります。
 まことに申し訳ありませんが、ご来院いただいている患者様の多く(ほとんどの方)が、お仕事をされている方が多く、17時半以降しか来院できないという方も多い状態で、日々どうしても17時半以降がかなり混み合います。当院としても、できるだけ丁寧に対応することを心がけておりますが、職員の勤務時間、および、当院は22時以降に夜間カウンセリングという時間を設けておりますので、できるだけ22時までに通常診療を終わる必要がございます(15-30分ずれ込む場合もありますが)。当院としても、夜間カウンセリングには力を入れており、通常2人以上の患者様に夜間カウンセリングを行っております。特に体外受精に初めて入る患者様などは、必ず受けていただいております。また、カウンセリングの時間がずれ込みますと、(少し遠方から来られている場合)患者様によっては、終電が間に合わなくなってしまう場合も危惧されます。従って、まことに申し訳ありませんが、順番的に21時半以降の診察になってしまう患者様の場合、内診後、要点だけを手短にお話しし、診察を終了させていただくことがございますので、ご容赦ください。もう少し、詳しくお話しをお聞きしたい場合は、もう少し早い時間にご来院いただくか、場合によっては夜間カウンセリング自体をご予約ください。土曜日の16時以降の順番になる診察においても、職員の勤務時間超過に抵触しますので、同様にご容赦ください。
 2018年3月より、当院が日本初の導入となった最新型の人工知能付タイムラプス胚培養装置の勢いが止まりません。当院では2台導入しており、どんな患者様にも対応できるようになりました。今までの培養器とは桁違いの費用がかかりますが、人工知能(AI)機能が付き、膨大なデーターをもとに、AIがどの受精卵が妊娠率の高い染色体異常の少ない卵かを自動的に判別してくれます。当院では、この機械を使用するからといって、全く患者様に増額分の料金を転嫁しておりません。人工知能を使用するにあたり、費用(一回あたり税込約30000円)はかかりますが、業者に払うライセンス代金・特殊培養容器代金・機械代金を考慮しますと、この費用には当院の利益は全く含まれておりません。当院はこんなことで患者様からお金をいただこうなどとは考えていません。この機械の有用性、将来性を見込んで導入致しました。どんどんと世界中のデーターを蓄積し、進化していきます。排卵誘発を行い、ある程度の数の卵が採卵でき、卵の選別を行える患者様には最適な装置であり、かなりお勧めです。他院で何度も胚移植を繰り返したのに、妊娠に至らず、当院でこの機械を使用し、AIが選んだランク1の卵を胚移植して、1回目の胚移植で妊娠に至った患者様も出てきております。PGS(PGTA)(着床前受精卵染色体スクリーニング検査)を行うよりも、かなり安価でお得な装置です。非常に面白いのは、今までの基準により4AAとかなり良好にランクづけされる胚盤胞でも、人工知能によって、あるものはランク1とあるものはランク3もしくは4とランク付けが違う点です。胚盤胞に至るまでの経緯を判断してランク付けするために、人間では簡単に判別できないより良好な卵を選別することが可能になった点です。実際、当院での9月上旬までに人工知能付の胚培養器でランク1もしくは2と判断された胚盤胞を胚移植した患者様の臨床的妊娠率(胎嚢発育)は57%を超えております。ただし、完全自然周期採卵などで、4個以内の卵を採卵し、受精させるような患者様にはそこまで価値がないかもしれません。すべての卵が受精するとは限らない上に、分割不良の卵もあれば、実際使える卵は2個以内ということがあります。また、それだけしか戻すことのできる受精卵がない上に、受精卵の染色体異常が100%の確率で判別できるわけではないからです。あくまでも、いくつか卵がある上で、その中で良好卵を選別する手段として有効だと思われます。当院では、8個以上受精させられる卵がある患者様にお勧めしておりますが、現在、9割以上の患者様がご希望されておられます。特に、ご年齢が30台後半から41歳までの卵巣機能の悪くない誘発可能な患者様にはお勧めです。これらの患者様は、たとえ自然周期採卵で妊娠したからと言っても、2児目をご希望された場合、2,3年後の採卵ともなると、卵巣機能が悪化している場合が多く、前回と同じような卵が採卵できるわけではありません。そのために、何度も採卵体外受精を繰り返すようになります。しかし、誘発可能な患者様の場合は、誘発して受精卵を選別し、2児目のために残しておけると、若い時の卵を使って、2児目の妊娠を試みることができ、より確率が高まります。
 2年前より体外受精におけるICSIにて、変性卵の発生率を極限にまで低下させるため、最新型のピエゾICSIマイクロマニュピレーター装置を導入しておりますが、現在、かなり良好な結果を得ております。
 2年前より解像度の高い最新式の超音波検査装置を導入しました。子宮腔内の状態および卵胞の正確な把握に貢献できるものと確信しております。また、昨年4月より、新型のGEの超音波検査機を導入します。院長は車を含めて、頂き物以外は一般的にブランド品と言われるものは何一つ持っておりません。機能的なもの、エコなもの以外にはあまり興味もないからですが、ただし、医療機器だけにはその機能およびブランドにこだわらさせていただいております。
 当院で、エンドトキシン試験を行っていないのかという問い合わせがありますが、実は、行っております。しかし、実際のところ、ほとんど行っておりません。なぜなら、ほとんど必要が無いからです。エンドトキシン検査は敗血症の時に、血液中のエンドトキシンを検査するために昔から血液の検査で一般的に行われている検査です。敗血症の時には、保険適応がありますが、月経血のエンドトキシンに対しては保険適応がありません。つまり自費検査になります。しかし、エンドトキシンは、ほとんど細菌が産生するものであり、保険適応のある子宮腔内細菌培養検査を念入りに行うことにより、ほとんど必要ありません。当院は無駄なことはほとんど行っておりません。子宮腔内の細菌検査の方が、エンドトキシンを産生しない細菌も検出でき、グローバルにとらえることができて有用です。エンドトキシン検査をどうしてもご希望の方はおっしゃってください。自費ですが、簡単にできます。
 臨床的に、通常のタイミング療法や人工授精にてかなり難しい患者様に対してのみ体外受精を行っております。圧倒的に、タイミング療法や人工授精療法にて妊娠される患者様が多いというのも事実です。また、現時点では体外受精の患者様に対して年齢制限や回数制限を設けておりません。そのことを考えますと、この安定した結果は胸を張れると考えております。
 当院で腹腔鏡検査手術を勧められた患者様で、ご不満な方がいらっしゃると聞いておりますが、30歳代前半までの卵巣機能の悪くない患者様に対して、当院では、不妊原因がはっきりしない場合や、子宮卵管造影検査で癒着や卵管水腫など怪しい所見が認められた場合、重度の多嚢胞性卵巣症候群で卵の質が問題と考えられる場合、子宮卵管造影検査ではっきりとした所見が無くてもクラミジアに感染した既往がある患者様(膜性の癒着などがある場合があります)、子宮内膜症が疑われる患者様に対して積極的に腹腔鏡検査手術をお勧めしております。それは、体外受精を行って妊娠したとしても、不妊原因の根本的な治療を行っていないため、次の妊娠も体外受精にならざるを得ないからです。もし、腹腔鏡検査手術にて原因が判明し、治療ができて妊娠した場合、次の妊娠も自然妊娠できる可能性が高くなります。現在、当院では腹腔鏡検査手術を施行しておらず、すべて、近隣の関連病院や私の先輩や後輩が勤めている病院に紹介させていただいております。従って、当院には一切利益はありません。あくまも、患者様のためを思って紹介させていただいております。
 2016年4月よりPepper君を時々お披露目させていただいておりましたが、故障がちなので、現在、一時停止させていただいております。新しい、更新ファイルを入れてはいるのですが、調子がよくありません。また、コロナウィルス感染症の蔓延に伴い、多数の空気清浄機を使用しているため、コンセントが使えず、バックヤードでおとなしくしております。
 院長の考案したナポレオンピローを、院内において、患者様および患者様のご家族に対して特別価格で販売させていただいております。詳しくは受付にお問い合わせください。時間に余裕がある場合は、お試しいただくこともできます。冬場など、ナポレオンピローを、電気カーペットや床暖房、また、電気毛布などによって、足だけ暖めると、短時間睡眠で、起きた時に、足湯効果で、よりスッキリと起きられます。
 体外受精排卵誘発において、注射による排卵誘発は毒(卵の質が悪くなる原因)だというように啓蒙している大手クリニックなどがありますが、排卵誘発にはそれぞれのやり方のメリット・デメリットがあります。これを熟知して、それぞれのやり方をうまく使い分けるのが一流の医療機関だと私は思っております。注射による排卵誘発は、採卵卵数を増やすだけではなく、排卵を抑えながら採卵時期を遅らせる(引っ張る)ことにより、卵子をより成熟させることを行うことも可能です。つまり、受精して先に進みやすい卵子を作ることが可能となります。確かに、排卵誘発が強すぎると卵の質が悪くなることがありますが、そこは手加減で、強すぎず弱すぎずうまく調節することが必要になります。特に、30歳代後半、40歳前に注射による排卵誘発が注目を浴びております。この年代では若い時期と違い、卵の成熟が悪くなってきます。もちろん、自然周期採卵でも妊娠できることも多く、卵巣機能がすでに低下している患者様の中には完全自然周期採卵を施行した方が良い場合もあるのですが、この年代で妊娠した場合、次の妊娠をご希望されるのが、2-3年後、つまり、ほとんど40歳を超えることが多く、この時、前回妊娠時と同じ卵子が得らえるかというと、非常に難しいことが多いのが実情です。1人目をすぐ妊娠したにもかかわらず、2人目には、何度も行っても不成功ということもよくあります。しかし、前回と同じ受精卵が残っていれば、その卵子を使って、簡単に2人目を妊娠できることがあります。40歳直前で、未婚ながら、老化する前に自分の卵子を排卵誘発採卵して保存しておきたいというような女性がいらっしゃいますが、未受精卵は不安定で解凍して使用しても、成績はそれ程よくありません。受精させた卵なら、安定して凍結保存しておけます。不妊治療において、30歳代後半から40歳代前半が一番多い現在、2人目を見据えた体外受精という考えも重要になってきました。自然周期採卵のメリットは、排卵誘発により、変に強く引き起こされるかもしれない染色体異常の発生頻度を減らすことができるかもしれない、つまり、採卵卵子は少ないですが、1個1個の卵子として染色体的に質がいいかもしれないということが一番重要ですが、年齢的に発生する染色体異常の発生頻度を超えて、卵の質が良くなるわけではありません。また、あくまでも自然周期採卵ですから、変に排卵を抑えて成熟させることはできず、採卵時の卵の成熟が足りないということもあります。また、大手クリニックでは、自然周期採卵と称して、ほとんどの患者様に、クロミッドやセロフェン(クエン酸クロミフェン)を使用している場合がありますが、このクロミッドは、卵巣の機能の良い若い方には軽い誘発方法として通っていても、卵巣の機能の悪い高齢の方には、注射で排卵誘発を行うより、より強い誘発方法になってしまう場合があります。つまり、逆に卵子の質がより悪くなる場合があります、これはクロミッドの強い抗エストロゲン作用によります。高齢で、月経時FSH値が10mIU/ml以上になっているような卵巣の機能が落ちかけている患者様に対して、クロミッドを使用した場合、卵胞発育途中で血中FSH値が30mIU/ml以上、場合によっては50mIU/ml以上になってしまう場合がよくあります。脳下垂体が、エストロゲンが全く出ていないと錯覚させられるために、更年期と同様、脳下垂体がかなり強く卵巣を刺激するためです。これでは、注射による排卵誘発よりもかなり強い排卵誘発になってしまうことになります。クロミッドだけで、卵子が4個以上も育ったからといって、喜ばしいことではありません。注射による排卵誘発卵子よりも(染色体的に)質が悪くなるケースが多くなります。また、大手のクリニックが自然周期採卵にクロミッドやセロフェンを使いたがるのには別の理由もあります。こういうクリニックでは1日に何十人という患者様の採卵を順次行わなければなりません。朝早い人もいれば、昼頃になる患者様もいます。でも、時間が遅くなって、勝手に排卵してしまっては、採卵できなくなります。患者様から苦情もきます。しかし、クロミッドやセロフェンを使用していると、その抗エストロゲン作用により、自然のLHサージが早く起こりづらくなり、数時間以内程度では勝手に排卵しにくいというメリットがあります。もちろん、卵子の成熟を助けるという別のメリットもありますが、前述したように、30歳後半、特に40歳以上の卵巣機能が落ちかけてきた患者様では、クロミッドがかなりの強い排卵誘発に化けていることがあり、要注意です。

 2016年末は(スプリンクラー類似型)院内自動消火設備の設置につき、皆さまにご迷惑おかけ申し訳ありませんでした。設置工事も無事に終わり、皆様および受精卵などに安全をお届けできる環境になり、安堵しております。
 我々にとって、皆様に喜びを差し上げられることが、何よりの喜びでございます。できる限りの力をもって精進いたしますので、よろしくお願いいたします。
 難治性不妊症および反復体外受精不成功患者様に対して、当院独自のシミュレーションET、古卵胞(前周期卵胞)閉鎖卵胞処理による新鮮卵採卵、子宮内炎症検出と治療および子宮内膜肥厚法、厳重な黄体期管理などを用い、できるだけのテーラーメイド治療を行って、着床率を上げ、結果を出してまいりたいと思います。
 当院では、独自の古卵胞(前周期卵胞)閉鎖卵胞化処理を行い、自然周期採卵でも、できるだけ新しい卵子を採取することに努力し、良好な結果を得るようになってまいりました。他院で、変性卵しか採取できなかった患者様や、空胞で卵子を採取できなかった患者様が新しい卵子を得ることに成功しております。特に、自然周期の場合、誘発採卵周期と違い、自然排卵を抑え込んでしまう処置を行わないので、最初に大きくなってきた卵胞や、ホルモン値により採卵を合わさざるを得ないことが多く、その場合に、最初に育ってきた一番手の卵胞が空胞であったり、変性卵であったりすると、たとえ2番手3番手の卵子が採取できても、未熟なことも多く、成果につながらなかったりします。しかし、最初に発育してくる卵胞が、新鮮な卵胞であれば、成熟も良好なことが多く、結果につながります。ただし、年齢や卵巣機能低下による根本的な染色体異常の発生頻度を低下させるまでに至っているわけではありません。精子は細胞分裂により新しい精子が順次つくられていきますが、卵子はもともと胎生期にすでに作られているものが、順次排卵しているだけで、基本的には新しい卵子が作られているわけではありません。若い最初の頃は、それこそ活きのいい、まだ細胞老化が進んでいない卵子が排卵していきますが、だんだんと残り物になってきます。長い間、第一減数分裂の前期(複糸期)で停止していた残り物の卵子の問題は、細胞(骨格)老化により、最後の減数分裂を起こすとき、染色体の分離不全(不分離)を起こしやすくなっています。つまり、染色体がきれいに分かれずに、ちぐはぐに分かれることにより、染色体数が多い卵子や染色体数が少ない受精直前の最終卵子ができてしまうこととなります。現在、これを根本的に改善する手立てはありません。改善するかのように様々なサプリメントが出ていますが、ほとんどが眉唾ものです。
 九州での診療所火災を受け、市町村、厚生労働省から注意喚起の通達があり、消防署の緊急点検がありました。当ビルは建築後約7年であり、新しい基準にて建築および防火処理されており、問題はありません。また、新たに3台の新型空気清浄機を購入し、院内の24時間稼働の空気清浄機などはすべて5年以内のものを使用することと致しました。当院で手術処置をお受けになる患者様は、病室ドア内側に、3方向の避難経路が記載してありますので、御確認ください。また、万一夜間に漏電でもあれば、セキュリティ会社と連動しておりますので、院長に緊急連絡が入ることとなっております。
 当院では、リスクを考え、新たに緊急対応用蓄電器を増設し、不意な停電でも完全に検査培養室の電源が足りると伴に、通常に準ずるような診療ができるようにしております。東日本大震災時には4台の発電機にてなんとか対応でき、直後より緊急対応用蓄電器を導入したものの、それですべての電源が供給できるわけではなく、不安な状況でしたが、今後は安心して対応できるようになりました。
 当院では、体外受精におきまして、新たに最新型のレーザー装置を導入開始しており、自由自在にアシステッドハッチングができるようになっております。当院では、胚盤胞移植を行うときに、移植当日にそのまま着床がおこるように子宮内膜の状態を設定しておりますが、中には、思ったより胚発育が若干遅く、そのまま着床できにくい場合もあります。しかし、最新型のレーザー装置を使用することにより、ほとんど透明帯から脱出させることができるようになり、移植後そのまま着床させることが可能となりました。そのためか断定はできませんが、現在、ほとんど体外受精胚移植後の子宮外妊娠がおこらなくなりました。
 また、当院では、平成25年1月よりデジタルレントゲンを導入致しております。レントゲン撮影時の患者様の放射線被ばく量が2分の1から10分の1になるとのことです。子宮卵管造影などの患者様にも撮影者にもかなりメリットがあります。
 院長は、高価な車や装飾品などには全く興味がありません。その代わり、常に最高の診療ができるものを取りそろえたいと考えております。(省エネやEcologyには最大の関心を持っております。)
 体外受精における不妊治療助成金の申請が年々多くなり、年齢制限や助成期間の短縮などが検討され始めているようです。急増する高齢者医療費と比べれば微々たる額とは思いますが、財政逼迫に伴う聖域なき見直しの対象にはなっているようです。今年度すでに減額されておりますが、今後、もっと大きく見直される可能性も否定はできません。
 体外受精における不妊治療助成金の申請が年々多くなり、年齢制限や助成期間の短縮などが検討され始めているようです。急増する高齢者医療費と比べれば微々たる額とは思いますが、財政逼迫に伴う聖域なき見直しの対象にはなっているようです。今年度すでに減額されておりますが、今後、もっと大きく見直される可能性も否定はできません。
 当院は以前と外来受診システムを変えて、以前より待ち時間が長くなったと感じている患者様も多いようです。以前、時間を細かく区切って、予約をとっておりましたが、後で予約を希望される患者様が、どうしても遅い時間になってしまうことになり、患者様が不公平を感じられることが多く、その時間では、来院できないとおっしゃる患者様が増えてまいりました。不妊治療を行う患者様が多い当院では、患者様自信のタイミングで予約を取ることになるので、月経が来ないと予約が取れないことも多く、結局、遅れて予約を取る患者様が遅い時間になる不利益を被ることとなり、細かく時間を区切ることをやめることと致しました。従って、同じ時間帯でも、10人-30人という患者様がいるために、早く来た患者様は待ち時間が15-30分程度になり、同じ時間帯でも少し遅く来ると3-4時間も待つこととなってしまいます。もちろん、一部の治療や検査においては正確な時間が要求されるため、その患者様に対しては特別な時間帯に来ていただくこととなりますが、それ以外の患者様は、たとえば朝9時40分枠といっても、その枠に10-30人以上の患者様がいます。それ以降は11時30分以降の枠になるからです。そこで、用事があって、待ち時間を少なく、早く帰りたい患者様には、早く来院して待っていることにより同じ時間帯でも早い順番になることを指導しております。また、もともと土曜日はかなり混みあいますので、院長が指定した患者様もしくは限定初診患者様以外の(ご自身で予約された)再診患者様におきましては、診療がかなり遅くなる可能性がありますので、できれは土曜日のご予約を避けるようにお願い致します。
 最近、卵巣機能不全症や閉経や癌治療などにより、ご自身達の卵子にて体外受精が不可能なご夫婦が、タイやマレーシアや韓国や米国などの海外に渡航して、他人の卵子を得て体外受精を受ける症例が新聞などにより取り上げられております。こういう国で日本人同士を仲介する業者もいるようです。御主人の精子と他人から提供された卵子によりできた受精卵を奥様が妊娠され出産されるケースが多く、女性にとっても、ご自身がおなかを痛めて産んだ子供ですので、遺伝的につながりが無くても、ご自身のお子様として受け入れられやすいようです。
 日本では、提供者は無償である上に、親子関係の新たな法整備ができていないため、なかなか難しい状況にあります。男性の精子提供が昔から施行されているのに、女性の卵子提供は難しいというのは、女性にとってはなかなか受け入れられるものではありません。今後、色々と議論がされ、法整備が進むように期待しております。
 当院の体外受精におきまして、卵巣機能不全症で卵巣の予備能力が低下していることが確認される患者様に対しては、最初は誘発周期ではなく、できるだけ自然周期採卵を行うように勧めております。特に、38歳以上40歳未満の患者様で、月経時血中FSH値が15 mIU/ml以上の患者様や、40歳以上で、月経時血中FSH値が12mIU/mlの患者様、また42歳以上で月経時血中FSH値が10mIU/ml以上の患者様などです。また、DHEA-S値やAMH値も参考にします。38歳未満でも卵巣機能が明らかに低下していることが確認される患者様もお勧めしております。1回の採卵あたりの妊娠率は若干低下しますが、排卵誘発による卵巣機能の一層の低下や閉経までの期間短縮に陥る(閉経加速)ことを避けるためです。また、卵巣機能が低下していることが確認され、排卵誘発に反応しにくい40歳以上の患者様においては、卵巣刺激による排卵誘発自体が卵子の染色体異常を誘発してしまう可能性が高いと考えられます。当院では自然周期採卵では、子宮内膜が異常に薄い、子宮内腔より出血している、日程的にどうしても無理などの特別なことが無い限り、受精卵を凍結する症例は2%もありません。ほとんどが採卵した周期に胚移植を行うこととなります。前もったシミュレーションETの技術を組み合わせると着床時期をできるだけぴったり合わせることも可能となります。詳しいことは外来診療でお聞きください。昨年には48歳で御妊娠となった患者様もいらっしゃいました。また、40歳以上で、卵巣機能不全のために、直前の月経時FSH値が30 mIU/ml以上の患者様でも、妊娠に至る患者様を経験しております。ただし、何が何でも自然周期が良いというわけではありません。誘発周期には誘発周期の利点があります。誘発周期の方が、妊娠の確率が高くなる場合も多々あります。30代後半の患者様など、受精卵を残しておければ、2人目をお考えになる場合も非常に有利です。40歳を超えて新たに体外受精をお受けになるよりも、若い時の受精卵を残しておければ、その卵子を移植する方が妊娠の確率が高くなるのは明らかです。当院ではすべての誘発・非誘発方法に熟知するとともに、常に最高の判断力と技術を提供できるように努力致します。
 当院では着床率を上げるため、一昨年より、当院独自のシミュレーションETの開発に取り組んで参りました。できるだけ、子宮内膜の着床条件と卵の状態をぴったり合わせることを行うことにより、着床率の改善に寄与するようになってまいりました。胚移植数がより制限され、妊娠率の低下が心配される中、胚移植における着床率を上げることは至上命題です。胎嚢発育および出産に関しては受精卵の質(受精卵染色体異常の有無および卵細胞質成熟)が最も関与しているためです。しかし、受精卵1個あたりの着床率を上げることにより、隠れた妊娠超初期の不育症を洗い出せるようになってまいりました。また、平成25年7月に当院において、妊娠率が向上するという某社の胚移植用培養液を試してみましたが、解凍胚盤胞移植(全年齢を含み、良好不良胚盤胞両方を含む)において、妊娠率(胎嚢発育率)が使用群67%(4/6) 未使用群65%(13/20)と有意差なく全く変わりませんでした。このことは、いかに内膜とぴったり同期させるかということが非常に重要であることを示しております。
 当院は、最新式のオリンパス製の卵子紡錘体検出器を設置いたしました。顕微授精において、卵子にできるだけ障害を与えないように行えるようになります。当院では最近、卵巣機能不全症や高齢のため、排卵誘発を行わずに完全自然周期にて採卵を行うことも多く、1−2個の卵子のみを採卵し、顕微授精を行うことも頻回となり、少しでも、できるだけ卵子に損傷を与えないように施行することが重要になってきました。もちろん、特別な加算金はありません。すべての料金は今までどおりです。また、最新型の細菌感染を防御することができ、温度変化を最小限におさえることができる無加湿型のG185インキュベーター(培養器)を新しく導入しました。これにより、より厳格な環境で卵培養ができるようになりました。
 当院では、「電話予約がかかりにくい。」、「予約が取りづらい。」という患者様のお声があることから、携帯専用の予約電話を設置することとしました。電話番号は09047550103となります。ただし、電話時間は、平日10:00-13:00 15:30-19:00、木曜日土曜日は10:00-1300までです。これ以外の時間帯は、職員の人数上、対応できません。また、日曜休日は取り扱っておりません。もちろん、今までのとおり、通常電話でも診療時間内の予約受付は取り扱っております。
 また、患者様サービスとしまして、体外受精に関する一部の料金システムにおいて減額変更を行っております。
  • アシステッドハッチングの料金を21000円→10800円と致しておりましたが、消費税改定に伴い11000円となりました。
  • 凍結保存を行った場合、凍結料金の55000円はお支払いいただきますが、当院の指示に従って、胚移植を行っていただく場合に関しては、保存料金に関しては保留とさせていただきます。妊娠後に残り卵を保存しておきたい場合にのみ保存料金がかかることとなります。ただし、当院の指示とは異なり、患者様個人のご都合にて、胚移植を先延ばすことをご希望の場合はその時点で、一旦、受精卵保存料金(保管料金)をお支払いいただくこととなります。
  • 一旦年間の保存料金をお支払いいただいている場合は、保存期限の翌々月までに、凍結卵をご使用される(移植される)場合は、保存延長料金はかかりません。ただし、この期間を超えて保存をご希望される場合には保存延長料金(保管延長料金)がかかります。
 日本の男性不妊の第一人者である独協医科大学付属越谷病院泌尿器科教授の岡田先生と提携し、月2回の土曜日に男性不妊外来を開いております。平日夜間も月1回行っております。岡田先生は神戸大学付属病院時代から、男性不妊に長年携わられている、この分野では日本の最高専門家です。当院では、一昨年4月より主に留学よりお帰りになった小堀先生に担当していただいております。
 患者様に、当院の通常卵管内人工授精のことをお話したら、それは“ハイテク人工授精ですか?”などと言われ、インターネットに載っているとのことでした。当院では開業前の7年以上前よりもこの人工授精の効用を確認しており、続けておりました。それを“ハイテク人工授精”などという名称をつけ、高額な金額で行っている医師がいるようです。お気をつけください。
 現在、子宮頸がんワクチンの公費助成は行われているのですが、副反応について大々的に報道されたため、ワクチン接種自体が、ほとんど行われていない状況です。しかし、海外などでの多くの検証において、全く因果関係がないことが発表され、WHOの勧告もあり、おそらく近々にワクチン接種の推奨が行われそうな状況です。10万件の接種に対して2人程度発生するかもしれない有害事象(つまり1年50万人の女性が接種したとしても10人)に対して、毎年、数千人の女性が子宮頸がんにより亡くなっており、多くが子を持つ母親であることを考えれば、ワクチンを接種しない日本の状況は海外では全く理解できない状態であるようです。現在、4価型および2価型の子宮頸癌予防ワクチンが承認されております。中学生には無料接種の公費助成がございます。4価型は2価ワクチンとは違い、コンジローマなどの病気に対する予防効果もあるようです。御希望の方は自費でも接種することができます。ただし、これらのワクチンには子宮頸がんを治療する効果はありません。また、すでに、子宮頸癌をおこしやすいHPV(ヒトパピローマウィルス)に感染している方にも、発症を予防する効果はほとんどありません。高価なワクチンのため、すでに性交渉をしたことがある方や、20代以上の方は、基本的には先にHPVの感染の有無を調べてから投与した方がいいでしょう。ワクチン接種をご希望の方は、一度御来院の上、診察および説明をお受けになってください。当院ではあくまでも予約制であり、初診当日は接種をしません。初診時にお話しと予約をしていただき、接種することとなります。
 当院の外来予約におきまして、かつては時間を細かく区切って予約を行っていたのですが、患者様からの「仕事や家の用事などの都合上、その予約時間しかなければ来院できない。」というクレームが多くよせられました。しかし、他の診療科と違い、患者様の月経周期により、検査や診察を行うことが多く、日にちを簡単にずらせません。従って、かつての細かい予約時間を廃止し、午前・午後の診察・処置の区分による予約時間帯を決め、その時間帯で早く来た患者様から順番に診察させていただくというシステムに変更しました。ただし、検査や体外受精の患者様は時間の予約があります。同じ時間帯でも、順番が遅い患者様については、待ち時間が2-3時間になることがあります。ご了承ください。
 近年、35歳以上で不妊を訴え、人工授精や体外受精をおこなう患者様が非常に増えてきました。社会構造の変化により、女性の社会進出がめざましく、また、労働力として社会が女性の力に頼る時代となってきました。仕事も複雑化し、仕事をこなすようになるには、女性でも30歳を越えないと一人前といえないような時代になってきました。しかし、生物学的に人間の身体はそれほど急激に老化が遅くなってきたわけではありません。35歳ともなると生殖年齢では高齢と考えられた女性が、はじめて新しい生命を育むようになる時代となったわけです。そのような時に、問題となるのが卵子を放出する卵巣の機能です。若い頃から月経不順のある患者様や、あまりにも早い初潮を迎えた患者様、ホルモンバランスの悪い患者様などの中には、35歳を超えるともうすでに卵巣機能がかなり落ちていて良い卵子が育たない患者様も多くいらっしゃいます。こういう患者様はなかなか妊娠しにくいのが現状です。自分は問題ないと考えていらっしゃる女性の方も、30歳真近かでありながらまだ、ご結婚や妊娠の予定が無い方は、一度婦人科で卵巣機能の評価をしてもらうのもよろしいかと思われます。思わぬ問題が指摘され、ホルモン療法や食事療法やビタミン摂取などで、卵巣機能の悪化が防げることがあります。これからの産婦人科医療は、女性の社会進出や妊娠出産の高齢化にあわせて女性の身体を守るように考えていかなければならないと考えております。
 平成22年4月より診療報酬改定により予約診療の規程が変わることになりました。すでに待ち時間が多いことから5時以降の診療の受付時間を後ろにずらしております。その代わり、6時40分以降の受付予約の患者様に対しては夜間診療加算がかかります。また、6時半までに来院できる場合でもすでに診療予約枠が空いていないと6:30までの予約はできません。ただし、午後診療において午後4時30分までに来院できる場合はこの限りではありません。また、午後6時30分までに予約が取れていても、来院到着時間が6時30分以降の場合にも、夜間診療加算が加算される(自己負担分170円程度)ことになりますのでご注意ください。注射や処方をご希望の患者様の予約に関しても、午後6:40以降の予約が新設されることになります。また、診療が長引き、午後9時半以降に診療を行う患者様に対しても適応となります。
 土曜日に関しましても午後12:30以降の予約が新設されます。ただし、労務上の問題や人件費の問題により最終受付け時間は平日午後7:30(19:30)土曜日午後1:30(13:30)とさせていただきます。(ただし、平日の診療自体は混み具合により午後8:00や9:00になることがあります。)
 平成20年4月12日に、日本産婦人科学会で、胚移植数のより一層の制限を行う会告が出ました。34歳以下なら最初の2回までの胚移植では原則的に1個しか受精卵子を子宮に戻せないことになりました。また、どの年齢においても胚移植個数は2個以下ということになりました。日本産婦人科学会の会告遵守は会員の義務です。これに違反した場合、日本産婦人科学会の不妊治療認定施設となることはできません。不妊治療の公的助成金に関しては、日本産婦人科学会の認定施設であることが必要条件ですので、助成金を受けるためには会告の遵守が必須となります。
 当院としても、体外受精をお勧めする患者様の状況や年齢などを考慮していく所存です。現在までの当院のスタンスとしては、究極に「タイミングで妊娠できそうな方はできるだけタイミング療法で。」「人工授精までで妊娠できる方はできるだけ人工授精までで。」というスタンスでしたが、結局、人工授精までで妊娠できなかった患者様の年齢や状況が悪化すると、体外受精に入ったときの年齢や卵巣機能低下などにより、良好な卵子が育つ確率や良好な受精卵子ができる確率が落ちてくるために、妊娠率が低下してしまうことがあります。胚移植のより一層な制限は、体外受精胚移植においてそれなりの回数が必要な場合もでてきますので、逆に患者様に経済的負担をかけることにもなりかねません。
 従って、早めに体外受精を検討したい患者様は遠慮なくおっしゃってください。
 もちろん、そのような状況な中でも、「タイミングで妊娠できそうな方はできるだけタイミング療法で。」「人工授精までで妊娠できる方はできるだけ人工授精までで。」というスタンスで治療を受けたいという患者様はそのままで結構です。 また、当院においては、1個しか胚移植ができない場合は、自然周期および人工周期において、その状況における最高の着床条件を見出すことに長けておりますので、皆様の期待に応えるべく最高の努力していく所存です。
 現在、大学の後輩を中心に、診察のお手伝いをお願いしております。いずれも、産婦人科専門医であり、婦人科診察のエキスパートであります。安心して受診・検査をうけていただけます。また、不妊生殖医療の患者様におきましては、診察後の方針決定については院長が行っております。当院では一般産婦人科診療や産婦人科手術技術以外に卵培養操作技術もしっかり身につけている医師を募集しております。やはり、体外受精において正確な判断ができるのは、すべての技術を実際に習得しているような医師でないと難しいことがあるからです。
 当院にて一般不妊検査を受けた後、タイミング療法や人工授精療法を行いかけたのちに、患者様のご都合でしばらく(1年以上)来院されなかった場合、また、一度流産された後にしばらく(1年以上)来院されなかった場合、そのまま体外受精を予定されている患者様以外は、一旦初診扱いとさせていただきます。つまり、一旦、再度初診予約枠で御来院いただきます。

<お知らせの抜粋について>
今月は6月4日土曜日に体外受精学級を行わせていただきますが、次回の体外受精学級予定は8月27日(土曜日)に行う予定とさせていただくこととなりました。 (ただし、変更になる場合もありますので、その時は予約された患者様に連絡をさせていただきます。) 当院に受診中の患者様は無料です。その他の患者様は夫婦で税込500円をいただきます。午後5時頃(予定)よりとなります。外来の関係で少し遅くなる場合もあります。(学級自体は1時間程度です。)はじめて体外受精を実際お受けになる患者様は、夜間カウンセリングの時に内容をお話しますので、体外受精学級をお受けにならなくてもご心配いりません。また、体外受精について、すでに個々の夜間カウンセリングをお受けになった患者様は特に出席していただく必要はございません。(ご希望の患者様は出席していただくことも可能です。)9月以降の体外受精学級については9月1日以降に決まります。
日本生殖医学会(旧日本不妊学会)の専門医についてはhttp://www.jsrm.or.jp/に載っております。
当院ではアシステッドハッチングやアシステッドICSIのために最新型のレーザーを導入しております。もちろん、特別な加算金はありません、通常のアシステッドハッチングやICSIの値段と同じとさせていただきます。
当院でもIMSI顕微鏡システムを導入開始しております。ICSIにおける良好精子の選別に力を発揮します。
当院では、精子の卵活性化能が弱い方、また、卵子細胞成熟が弱く、受精現象が起こりにくい患者様に対して、化学的活性化および電気刺激活性化など、さまざまな受精卵活性化を行うことができます。
モーニングアフターピル(緊急避妊ピル)の処方に関しては、緊急性が高いことから、事前予約無しに、当日お電話をいただいて診療時間中に診察処方を受けられますが、診察に関しては少々お待ちいただきます。(処置室で医師が面接お話します。)


 月曜日と水曜日の夜間電話相談(PM8:00-9:00)は外来が終わらない場合は、できません。その場合、遅れてPM8:30-9:30となる場合があります。
 メール相談において、かなりのジャンク(迷惑)メールが多く(日に200-300件)皆様への返信に支障をきたしております。現在、メール相談を中止させていただいております。

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